2013年9月1日日曜日

鶴林寺 「あいたたの観音様」 を訪ねて

兵庫県加古川市に鶴林寺というお寺があります。
587年に聖徳太子が創立を命じられたそうで、とても古く由緒あるお寺です。

数年前、加古川を離れるときにお参りしてから、久しぶりの再訪です。




















ご本堂だけでなく、太子堂(1112年)も国宝。
























三重塔(室町時代)は県指定文化財です。
























境内は広く、ゆったりした気分で散策していると、菩提樹の実がなっているのに気づきました。



















鶴林寺には沙羅双樹もあります。
どちらもお釈迦様の木ですね。


すっかり心が静かになったところですが、私が鶴林寺を訪れたのは最大の目的は・・・
通称「あいたたの観音様」、白鳳時代の金銅聖観音立像にお会いするためです。

あいたたの観音様は、宝物館に所蔵されていますが、
新しくきれいな宝物館が新設されていました。
(奥の建物がそうです)




















あいたたの観音様の名前の由来ですが、とても面白い逸話があるんです。
『昔、盗人がこの観音像を盗み出し、溶かして一儲けを企んだものの観音像は溶けず、
今度は叩いて延べ板にしようとしたところ、
叩くたびに観音様が「あいたた」と言われたため、盗人は驚いて観音様を返して改心した』
というものです。

この逸話も気に入っているのですが、
実際の観音様のお美しいこと!!
とてもすらっとした立ち姿、右に腰をひねっていて、素晴らしい曲線美です。
お顔は切れ長の目で少し微笑んでおられます。

























初めて拝見した時、とにかく強く心を打たれたのを覚えています。
それまで観音様には全く興味がありませんでしたが、
鶴林寺のあいたたの観音様には特別なオーラがあります。
美しく優雅で、私はすっかり見とれてしまいました。
時間がいくらあっても足りないくらいです。

この美しさは世界にも評価されているとのこと、
機会のある方は、是非ご自分の目でご覧になってみてください!

加古川市は三ノ宮から30分くらい。
一級河川の加古川が流れる東播磨地方の中核都市です。

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